無観客によりライブ配信決定

「静、愛と死」

~能とオペラの融合による創作舞台~

神奈川県立県民ホール
大ホール

お知らせ

動画完全版が更新されました

静、愛と死 動画が公開されました

「静、愛と死 ~能とオペラの融合による創作舞台~」動画配信へ

2021年8月7日(土)に神奈川県立県民ホールで開催を予定しておりました「静、愛と死 ~能とオペラの融合による創作舞台」公演は、県内の新型コロナウイルス感染症の感染拡大を防ぐため、安全・安心な環境で実施するため、無観客のライブ配信(無料)とすることといたしました。

配信日時に変更はございません。
2021年8月7日(土) 15時
神奈川フィルYouTubeチャンネルにて
https://www.youtube.com/user/kanagawaphilharmonic/videos

※ご購入されたチケットの払い戻し等については神奈川フィルよりご案内申し上げます。

「静、愛と死」レクチャーコンサートの配信動画のお知らせ

去る6月19日にかながわアートホールに於いて、本公演のレクチャーがありました。
お話に能楽師の中森貫太氏と日本オペラ協会総監督の郡愛子氏、演奏に箏曲演奏家の吉澤延隆氏をお迎えして、能とオペラの楽しみ方をお尋ねしながら、本公演の特徴と期待などもお話頂きました。
インターネットによるライブ配信を行い、見のがされた方々はアーカイブとして下記よりご覧頂くことができます。1時間の番組ですので、どうぞお楽しみください。

かながわアートホール 【みんなのアートホールチャンネル(公式You Tubeチャンネル)】
https://www.kanagawa-arthall.jp/watch/

公演情報

東京2020 NIPPONフェスティバル
共催プログラム

能「船弁慶」より
オペラ「静と義経」〔三木 稔作曲 なかにし礼 作・台本〕より
ハイライト上演

神奈川県民ホール

〒231-0023 横浜市中区山下町3-1
TEL 045-662-5901 / FAX 045-641-3184

  • みなとみらい線
    渋谷駅から東横線直通で35分!横浜駅から6分!
    日本大通り駅から徒歩約8分 元町中華街駅から徒歩約12分
  • JR=関内駅または石川町駅から徒歩15分
  • 市営地下鉄=関内駅から徒歩15分
  • 市営バス=芸術劇場・NHK前下車徒歩2分 横浜駅東口バスターミナル 2番のりば乗車(所要時間約25分)桜木町バスターミナル 2番のりば乗車(所要時間約10分)※上記のりばから発車するバスはすべて「芸術劇場・NHK前」を通ります。
    但し、148系統急行線を除く。
  • 県民ホール有料駐車場(84台)もご利用下さい。

指定管理者:(公財)神奈川芸術文化財団

Google Mapで見る ↗︎ 神奈川県民ホールのWEBサイト ↗︎

世は無常 死こそ永遠
炎と燃えた乙女の愛の賛歌

文治元年(1185年)11月、兄頼朝と仲違いをした源義経は、弁慶はじめ家来や側近を連れて西国へ船出するため、摂津国大物の浦(だいもつのうら)に到着する。愛妾静を同行させるつもりが、弁慶に都に返すことを説得され、静は請われるままに別れの宴で男舞を披露する。見事な白拍子の舞の後に、悲哀に満ちた義経初音の鼓の音が残響し「船弁慶」の前場が閉じる。後半のオペラでは、その冬吉野山雪の別れの段となる。奥州逃避行には連れて行かれぬと告げられた静は、義経主従と泣く泣く今生の別れとなったが、その身体には義経の子を身篭っていた。文治2年4月、鎌倉鶴岡八幡宮に召喚された静は、頼朝に請われるままに「賤や賤、賤のおだまきくりかえし・・・」と白拍子を舞う。その後、産まれ落ちた稚児が若君だったが為に、母磯の禅師の必死の訴えも届かず、由比ヶ浜で柴漬けと化した。そして衣川の館で斬首された義経の櫃も鎌倉に届けられる。母は帰京を嘆願するが、子を無くし義経を失い、すでに死の淵にある静は、ならば愛する人の元へ旅立とうと心を決める。乙女静の愛を貫く半生を、能とオペラの芸能芸術の融合により愉しむ創作舞台。

公演について

1部 能「船弁慶」

「船弁慶」は、「義経記」「平家物語」「吾妻鏡」を素材とした、源義経や弁慶、静御前などが登場するわかりやすい能で、弁慶の語りを中⼼に物語が展開されていきます。前半は、静御前と義経の別れが描かれ、後半は、平知盛の怨霊が義経⼀⾏に襲いかかるという場⾯構成であり、ストーリーの展開の⾯⽩さから、⼈気曲に挙げられています。全編の上演には1時間20分〜30分掛かりますが、前場部分を35分ほどのハイライト上演としています。人気が高く、初⼼者にもわかりやすい場⾯を編集して公演を⾏い、⼦どもから⼤⼈まで、全世代に能に親しんでもらえるような内容です。

2部 オペラ「静と義経」

2部は1993年に鎌倉芸術館のオープニングとして委嘱上演された、三⽊ 稔作曲、なかにし礼 作・台本のオペラ「静と義経」のダイジェスト上演になります。第1幕「吉野⼭雪の別れ」における静と義経の涙の別れから、第2幕「⼋幡宮静の舞い」、第3幕「静の死と愛のまぼろし」の全3幕から、今公演の第1部の「船弁慶」との関連性を意識しながら、名場面を集めました。音楽では、三木 稔によって1969年に創作された⼆⼗絃箏が、オペラの中でも効果的に使⽤されており、西洋音楽と邦楽の融合も楽しんでいただけます。また第1部の能「船弁慶」からのストーリーの繋ぎや、ダイジェスト版のドラマを効果的に運ぶ役として、琵琶奏者による平曲の語りを数か所挟んでいます。
さらに能とオペラの新しいコラボレーション創作として、最高の踊り手として義経が愛した静御前の“⽩拍⼦”を、オペラ上演の中に能師の創作能舞として挿⼊することで、⻄洋と東洋の芸術の融合を図る稀な舞台となります。

出演者

1部

鎌倉能舞台

中森貫太 シテ

富坂唐- 子方

福王和幸- ワキ

杉信太朗- 能管

鵜澤洋太郎- 小鼓

亀井広忠- 大鼓

澤田晃良- 太鼓

観世喜正- 地頭

2部

日本オペラ振興会

砂川涼子 Sop.静

向野由美子 M.Sop.磯の禅師

中井亮一 Ten.義経

森口賢二 Br.頼朝

山田明美 二十絃箏

藤舎花帆 小鼓

櫻井亜木子 薩摩琵琶

田中祐子 指揮

神奈川フィルハーモニー管弦楽団

スタッフ

企画・構成・演出
榊原徹 - 神奈川フィルハーモニー管弦楽団
舞台監督
小池和彦
照明
高山晴彦
オペラアドバイザー
郡愛子 - 日本オペラ協会総監督
字幕投射
幕内覚
撮影と収録
片山直人
音響
池戸和幸
広報デザイン
石橋忍

事業概要

本事業は、東京2020 ⼤会における神奈川県が取り組む「⽂化プログラム」の⼀つでもあり、オリンピックの閉会式に合せて実施することで、国内外から注⽬を集め、将来のインバウンド復活に向け、神奈川の魅⼒発信に繋げることを⽬的としています。

主催: 神奈川県
共催: 公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会、神奈川県立県民ホール、神奈川県立かながわアートホール
後援: 鎌倉市

東京2020 NIPPONフェスティバル

オリンピック・パラリンピックはスポーツの祭典であるとともに文化の祭典でもあります。東京2020 NIPPONフェスティバルとは、世界の注目が日本・東京に集まる2021年4月から9月にかけて実施される、東京2020大会の公式文化プログラムです。
スポーツと共にあらゆる境界を超えた連帯の象徴として平和な社会の実現に貢献しつつ、日本が誇る文化を国内外に強く発信するとともに、共生社会の実現を目指して多様な人々の参加や交流を生み出すこと、そして文化・芸術活動を通して多くの人々が東京2020大会へ参加できる機会をつくり、大会に向けた期待感を高めることを目的としています。